4月20日の日本語教室の報告です。
この日は地元の人だけでなく九州からボランティアに訪れた人もいました。
子どもたちと一緒に遊ぶ学生さんも楽しそうでした。
最後にクルド語で執筆しているクルド人作家の K.Dさんが日本語で書いた詩を朗読しました。
私たちのスタッフがいくつかの質問をしたところ、K.Dさんは以下のように答えてくださいました。
Q:なぜ日本語を学んでいるのですか?
クルド人作家として、私の言葉はしばしば沈黙の中で育まれてきました。だからこそ、異なる言語に出会うたびに、新たな人生が与えられるような気がします。日本語は沈黙に富んだ言語であり、俳句や古典文学に見られる沈黙の感覚は、私が書いている沈黙と共通点があると信じています。私にとって、この言語を学ぶことは遠く離れた人々とつながるための橋を架けるようなものです。
Q:日本語の授業で一番気に入っていることは何ですか?
登場人物を知ることは、石に刻まれた古代の物語を読むようなものです。それぞれの文字が持つ歴史と象徴性は、クルド人の語られざる物語を私たちに思い起こさせます。言語構造と語順の違いも、物語を伝える際に新たな視点をもたらします。私にとって日本語のレッスンは単なる学習体験以上のものです。これらは一種の創造的な儀式です。
Q:日本語を学んだ後、将来何をしたいですか?
いつかクルド人についての物語を日本語で書きたいと夢見ています。言葉の壁を乗り越えて、遠く離れた島国の人々の苦しみや希望を伝えることができたら…それは小さな国の作家にとって最大の奇跡でしょう。そして文学を通して日本の作家たちと出会い、彼らと自分の物語を共有できれば、それが私の人生の詩となるでしょう。

