3月29日放送された韓国KBS「世界は今」で在日クルド人とヘイトスピーチの問題が取り上げられました。27分30秒くらいから。
https://youtu.be/G8VVOVQLpq4
以下はニュースの内容の翻訳です。
(前振り、米国から課せられる自動車関税と商品券配布問題で支持率が下落した石破総理の話に続いて)
・日本は労働力不足で外国人労働者を必要としているが、在日クルド人への反感が強まっている
・埼玉県の公園で行われたクルド人の春の祝祭ネヴロズ、日本人も一緒になり輪になって踊る
・ところが会場外では祝祭に相応しくない騒動が起きた、戸田市の河合ゆうすけ市議がテロリストと関係する行事は即刻中断しろと訴え、追い出されたのだ
・2年前、クルド人同士のグループが市民病院の前で乱闘したことが報じられて以降、右翼勢力によるヘイトの新たな標的となった。日本人少女への性的暴行が報じられヘイトはさらに激化した
・彼らはクルド人を入管制度の隙をついた偽装難民だとしている
・トルコやシリアなどに散らばるクルド人は3000~4000万人と言われる。トルコではPKKという武装組織が独立闘争を行っている
・在日クルド人たち2500人は本国での弾圧から逃れてきたのだとして難民申請を繰り返してきたが、現在まで難民と認められたのは一人きりである
・日本に暮らすクルド人は3K労働を厭わない
・ヘイトスピーチに抗うカウンターと呼ばれる日本人たちはクルド人との共生を訴え、ネトウヨのヘイトと差別は日本の恥だと批判する
・クルド人に日本語を教える団体には脅迫する内容の手紙やEメールが相次いでいるが、それでも毎週10人以上のボランティアが集う
(スタジオより解説者)
・90年代、トルコで弾圧が強まった時期に、多くはヨーロッパに流れたが、日本には当時、ビザなしで長期滞在できる制度があったためそれを活用したものと思われる(注:そのような制度があったのか不明)
・日本は難民認定が最も低い国のうちの一つ、クルド人の難民性の判断がとても厳格である、トルコ政府との関係もある。例えば2023年、日本の難民認定率3.8%、ドイツは20%
・ヘイトスピーチとは特定の集団に対する敵対的で差別的な発言をいう、韓国人を対象とした「嫌韓」がそうだ
・クルド人に対しては、偽装難民だ、治安が不安だと言われるが、クルド人が多く住む川口市の場合、過去10年間に犯罪率は30%も減少した。少数の事件をもって全体を犯罪集団とみなしてはならない
・日本政府も2016年にヘイトスピーチ解消法を制定した。しかし処罰は各自治体が作る条例によるために、川口など条例のない地域では実効性に限界がある