5月11日の日本語教室の報告です。
教室の最後には、学習者は日本語で、ボランティアはトルコ語やクルド語で自己紹介をします。
連休中の旅行のことなどを紹介する人が多かったのですが、仕事だったり、家で寝ていたりする人もいました。
日本語教室のあとは当会の総会でしたが、そこで研究発表をした大学院生の方に感想を書いていただきました。
私は、2023年11月頃から「在日クルド人と共に」の日本語教室にボランティアとして参加させていただいています。そして、そのボランティアで見聞きしたことをもとに、大学院の修士論文にも「在日クルド人と共に」の活動を取り上げさせてもらいました。先日の5月11日には、総会の後に、研究発表の機会をいただきました。
今の日本の状況を見ていて、仮放免者や収容施設の実態が改善されること、難民認定の方法が改善されることが一番必要なことだと考えていますが、制度はすぐには変わりません。そこで、修士論文では、厳しい状況の中でもどう市民社会の中でクルド人と共生をしていけるのかを、「在日クルド人と共に」の活動をもとに考えました。発表後には多くのコメントもいただき、日本社会で起こっていることに、研究者という立場からどう関わっていくべきかについて改めて考える機会をもらったように思います。
ボランティアとして参加させていただく中で、クルド人の方は、既に日本社会で生きていて、地域の人たちと関係性を築きながら、市民社会の一員として暮らしているのだということを強く実感しました。もっと多くの人に日本語教室に訪れてもらい、クルド人の方と一緒におしゃべりをしたり、笑い合ったりしに来て欲しいなと思います。
大学院生S.R

