8/31の日本語教室

8月31日の日本語教室の報告です。
連日猛暑がつづいていますが、この日も多くの人が集まりました。
夏休みの宿題を持ち込んだ子どももいます。
ボランティアの方から感想をいただきましたので紹介します。


私は子どもの頃、数年間トルコに住んでいたことがあり、現地の学校ではクルド人の友人もいました。言葉も文化も分からず戸惑っていた私に、彼は英語を教えてくれたり、優しく接してくれたりと、たくさん助けてもらいました。国を持たず、マイノリティとして生きるクルド人コミュニティの苦労や現実を、現地で肌で感じていたと思います。
だからこそ、昨今の日本で、特にネット上でクルド人に対するデマが拡散されているのを目にし、何か自分にできることはないかと模索し、今回ボランティアに参加させていただきました。
久しぶりにクルドの方とお話しするということもあり、最初は少し緊張しましたが、一人ひとりの背景や日常生活の困りごと、楽しみなどについて、一対一で対話を重ねていくうちに、まるで昔からの友人と話しているような感覚になり、いつの間にか会話が弾んでいました。
先週は、日本で生まれた5歳の女の子にひらがなを教えました。まだ幼稚園生なのに「あいうえお」を完璧に書けていて、学ぶ意欲も高く、私自身もその子と接する時間がとても楽しかったです。お母さんは「娘にはできるだけ良い教育を受けさせたい」と話しており、その思いに触れて、「どの国で生まれようと、親が子を思う気持ちは変わらないのだ」と、心を打たれました。
ネットでは、クルドの人々がどんな思いで日本に来て、どんな日常を過ごしているのかは見えてきません。でも実際に会ってみると、私たちと同じように仕事の人間関係で悩み、子どもの教育を願い、楽しいときには仲間と一緒にワイワイ楽しむ。そんな、ごく普通の「人間」としての姿がそこにあります。それは直接会って話してみなければ気づけないことだと実感しました。
今回、そうした当たり前だけれどとても大切なことに気づかせてくれた「在日クルド人と共に」の皆さんに、心から感謝しています。
社会人 K.M