10/12の日本語教室

10月12日の日本語教室の報告です。
当会の日本語教室の一番の目的は、日本語でのやりとりを通じて交流することです。その中でお互いに学ぶことが大切だと考えています。
安心できる環境で交流を続けることが、偏見や差別をなくしていくことにもつながります。
ボランティアに参加してくださった方の感想を紹介します。


私が日本語ボランティアに参加するきっかけとなったのは、少し前に開催されていた在日クルド人の日常を切り取った写真展を観に行ったことです。写真展では、子どもたちが楽しんでいる日常や大人達の仕事をしている様子が生き生きと映し出されていました。政治的な問題には無知ながら、普段どのような生活をしているのかが気になり、まずは実際に直接関わってみよう、体感してみようと思いました。そのうえで自分なりにクルド人の実態に触れることができたらなと考えました。
勉強を教えた小学5年生の男の子は、漢字ドリルを持参してきましたが、漢字を読むことに苦労している様子でした。問題の中で「効率化」という漢字の読み方の問題がありましたが、私が当時小学生で習っていたかというと難易度が高い漢字だったなと思い出しました。とはいえ、小学生の頃には意味まで理解していなかっただろうと思いながらも、彼が必死になって漢字にルビを振って覚えようとしている姿勢を見て、日常生活で漢字が読めなくて支障を感じているから一生懸命なのかなと想像しました。
私には歳の離れた従兄弟がいますが、同じ小学5年生ということもあり、元気でエネルギッシュな雰囲気が似ていて、とても接しやすい子どもだと感じました。ボランティアの皆さんが作り出した環境が、生き生きとした空間を生み出しているんだとも思いました。
今回は子どもたちに漢字を教える機会をいただきましたが、自分と歳の近い大人たちの学習上の苦労や、言語が伝わらないことで生活の中で感じている苦労も気になりました。今後も参加させていただける機会がありましたら、肩肘張らずに気楽に参加してみようと思います。
改めて、こちらから何の脈絡もなくご連絡したにもかかわらず、快くボランティアへの参加を承諾いただいたこと、感謝申し上げます。
会社員 Y.K