写真展の報告

遅くなりましたが、6月15日と16日に開催した〈「世界難民の日」写真展 クルド人の今とこれから〉の報告です。
2日間で延べ300人が来場し、写真家・鈴木雄介さんのトークイベントには約50人が参加しました。
約64万円のご寄附を賜り、会場費・写真プリント代・写真使用料・設営費用など約80万円の開催費用に充当しました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。
今回の写真展は、日本に暮らすクルド人の背景を知ると同時に、彼女・彼らの生きる力を感じてもらい、共に暮らす社会を考える契機にしたいと企画しました。
そのため地元の川口市で開催し、地域に暮らしている多くの方々に見ていただくことを第一に考えました。
来場された方々にはアンケート用紙をお渡ししてご感想を書いていただきました。
その一部を紹介します。


●今回の写真展はネットやメディアや本では伝えられないメッセージ力があり、とてもわかりやすい内容だったと感じました(埼玉県川口市)
●在日クルド人と日本人には軋轢もあるけど、それを改善しようとしているクルド人もいる。文化間の違いでトラブルって起きる。興味深かったです。(東京都)
●埼玉県内でのクルド人の方々の様子は関心があったこともあり、より身近なこととして感じられた。トルコでの写真は実際の迫害の様子を見ることができ理解が深まった(埼玉県蕨市)
●近所にはたくさんのクルド人の方たちが住んでいらっしゃるので少しでも彼らのことを知りたいと思ってきました。理解が深まりよかったです(埼玉県川口市)
●日本との文化が大きく異なることを感じた。だからこそ知ることが大切だと痛感させられた(埼玉県川口市)
●娘のクラスにトルコからきた男の子が入りました。彼のルーツを見れたような気が。川口の抱える課題、大きすぎて途方にくれますが、できることからコツコツと(埼玉県川口市)
●非寛容で排他的な風潮が最近いろいろな場面で耳に入ってきます。ぜひ、共生社会の実現のためにも、こうした企画が広がっていくことを願っています(埼玉県川口市)
●トルコ国内の展示と川口のコミュニティのバランスが良く見応えがありました(埼玉県さいたま市)
●写真展示とキャプションを読んで、見て、何が起こっているのか分かりやすかった。いろんな問題を一つ、二つ解決すればよいのではなく、全ての問題を解決しなければ一つの問題も終わらせることができないように思えました(埼玉県川口市)
●在日クルド人の不安定な生活が写真でリアルに伝わってきました。特に子どもたちが日本で何の不安もなく家族いっしょに生活できることを祈るばかりです(埼玉県川口市)
●埼玉でのクルド人の生活の様子がわかる作品も多く、本展覧会を通してでなければなかなか知り得ないようなことがわかり、とてもよい企画だと思いました。このような一面がより多く、広く伝わるとよいと感じました(神奈川県)
●クルド人というのはどのような人種なのか分からないので恐いものがあったが、経緯を知ると思っているよりも悪くなかった。帰りたくても帰れないので日本も温かい対応をして欲しい(東京都)
●トルコの写真なども見れたのがとても良かったです。日本の状況と併せて現在のクルドの方々の状況が良くわかる展示でした(埼玉県さいたま市)
●異文化交流の難しさを痛感しております。海外の人が日本の文化をどう理解してもらえるのか、そこに課題があるように感じました(埼玉県川口市)
●トルコでのデモや羊飼いの生活の様子まで知ることができてよかったです。日本に暮らすクルド人のことも日常の写真を見ることで、もっと身近な人として感じられるようになるので、たくさんの日本人に見てもらえるといいなと思いました(東京都)
●私の家の近くの公園や住宅にも多くの外国の方が住んでいます。子どもたちもたくさん遊んでいて、あいさつをよくしてくれます。伸び伸びとすごしている様子に少しほっとしますが、日本政府や自治体の理解と援助がないことに心が痛みます(埼玉県川口市)
●川口市出身ですが知らないことが多く、また報道等のイメージが先行していたんだと感じました。写真や文章を通して知ることができて良かったです(神奈川県)
●漠然としていたクルドの人々の生活やトルコでの扱われ方を知り勉強になりました。何か力になりたいと思わされました(埼玉県川口市)

皆さま、貴重なご意見ありがとうございました。