8月3日の日本語教室の報告です。
この日も猛暑でしたが、昨年と違ってエアコンを入れ替えたので教室内は快適です。
相談に来た家族の子どもたちがボランティアと一緒にトランプやカルタを楽しんでいました。
継続して参加してくださっているボランティアの方の感想を紹介します。
本日私が担当した19歳の学習者・Aさんの日本語能力は、片言の会話と辛うじてひらがなが読める程度。だが彼は運転免許の取得を目標としていた。そこで私は実際の学科試験問題を見せて、言葉の意味を一つずつ説明しようとしたが「優先道路」や「通行」という聞きなれない日本語に直面してAさんはすぐに「こんなの無理だよ」と白旗を上げた。まだ言葉を三つ説明しただけだ。まったく若いモンは忍耐が足りない、などと考えているとAさんが「もう日本はいいよ。最近、外国人、外国人って……」と投げやりに言い放った。それがSNSに氾濫する外国人ヘイトを指していることは明確で私は思わず言葉を失ってしまった。
ヘイトが矛先である在日外国人の耳に入っていることは想像していた。しかし「一部の人々の過激な主張」と理解して、上手く受け流してくれているに違いないと思っていた。だがそれは私の願望に過ぎなかった。ボディブローはちゃんと効いていたのだ。もしかするとAさんをはじめ多くの在日外国人が「この先も日本に滞在する自分」を想像出来ないでいるのではではないだろうか。そうなれば「日本語を習得しても意味がない」となってしまい、ますます在日外国人は日本社会と分断されてしまう……
私はAさんに対して「あんなの気にしないほうがいいよ」という1mmも心に響かない言葉しかかけてあげられなかった。悔しい。同時に何としてもAさんが運転免許を取得する姿を見てみたいという思いもふつふつと湧き上がって来た。
映画ブロデュサー H.N


