11/12の日本語教室

11月12日の日本語教室の報告です。
急に寒くなりましたが、教室の中は熱気があります。
ボランティアに参加してくださった方からの感想を紹介します。

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今回は、先週に続いて2度目の参加でした。
以前から、在日クルド人が私と同じく埼玉県南部に多く暮らしていることは知っていましたが、そこから踏み込んではいませんでした。
一歩踏み出した大きな理由は、ここしばらくのクルド人差別の高まりをただ見ていることが我慢できなくなったからです。
私たち日本人による攻撃の言葉を少しでも相殺するには、同じ地で共に暮らす仲間だと思っている日本人がいることを直接伝えるのがいいと思ったのです。

今回は、日本で10年以上暮らしているDさんの日本語検定N2読解を一緒に考えました。問題を初めて見たのですが、本当に難しい!日本人の中学生でもかなり苦戦する人が多いのでは。
私自身もやや錆びた頭をフル回転させて、一緒にチャレンジという気持ちで取り組みました。
N2挑戦中のDさんは、トルコでは小学校までしか通えなかったと話していましたが、本当に勉強熱心で頭が下がります。「3級までは1回で受かったけど、2級は1回不合格で次が2回目。落ちたけど、自分の実力がどこにあるかわかってよかった。」と実に前向きかつ理論派。文章中の熟語の意味も細かく確認が入ります。

問題を解く合間に、家族のことや子どもの教育のこと、ちょっぴり政治のことなど色々な話をしました。途中からは他のボランティアの方も加わっておしゃべり(もちろん日本語で。私たちはクルド語もトルコ語もできません!)。最後になって、それぞれ20代、30代、40代、50代ということがわかり、そっちも多様だねと和やかに終わりました。
これからも引き続き、同じ土地に住む仲間として支えあっていきたいと思っています。

出版社勤務 T.Y