「世界難民の日」写真展 クルド人の今とこれから
“World Refugee Day” Photo Exhibition
The present and future of the Kurdish people in Japan
埼玉県に暮らすクルド人の姿、トルコにおけるクルド人の状況、仮放免と収容の問題などをとらえた写真展を川口市で開催します。
写真 鈴木雄介/Refik Tekin(レフィック テキン)
会期 2024年6月15日(土)・16日(日)10:00~16:45(17:00閉館)
場所 埼玉県産業技術総合センター 多目的ホール1
埼玉県川口市上青木3-12-18(SKIPシティ内)
料金 入場無料
主催 在日クルド人と共に
協力 クルド人難民Mさんを支援する会
※6/16 14:00-15:00トークイベント
■写真展のチラシ→PDF
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皆さんと一緒に開催できましたら幸いです。
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普通 1105232
名義「ザイニチクルドジントトモニ」
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ごあいさつ
毎年6月20日は「世界難民の日」です。難民の保護と支援に関心を高めることを目的に国連総会で決議されました。「紛争や迫害が原因で故郷を追われた人」は増えており、2023年10月末時点で1億1400万人に達しました。
日本政府は1981年に難民条約に加入しているものの、難民の受け入れに消極的です。しかも今年6月10に施行された改定入管法は、難民申請者の強制送還を停止する規定(送還停止効)に例外を設け、3回目以降の難民申請者を強制送還できるようにするなど厳しい条項が並びます。
他方で、出身国以外の国に移動して暮らす移民も世界中で増えています。日本には2023年末現在約342万人の在留外国人が暮らしています。そのうち永住者は在日コリアンを含め120万人近くです。人口減少が進む中、労働を担う在留外国人は増え、日本で生まれ育った外国籍の子どもも増えています。
このように日本はすでに移民社会です。しかし、政府は「移民政策は取らない」姿勢を取り続けており、実態を認めようとしません。外国籍住民に対する日本語教育を含む公的支援がほとんどないため、当事者が社会から孤立してしまうことも多く、これからの社会統合の展望を見出すことは困難です。
川口市は日本でも外国籍住民が多い自治体ですが、言葉や文化の違いから地域社会で生活上のトラブルが起きているのも事実です。トラブルの解決には偏見を排し、事実の確認と分析、相互の理解と歩み寄りが必要です。包括的な移民統合政策の策定は政府が取り組むべきことかもしれませんが、人権を守るための差別的言動を許さない規制は地域レベルでも必須です。
私たち「在日クルド人と共に」は、埼玉県南部に暮らすトルコ国籍のクルド人と交流を重ねてきました。今回の写真展は、日本に暮らすクルド人の背景を知ると同時に、彼女・彼らの生きる力を感じてもらい、共に暮らす社会を考える契機にしたいと企画しました。
在日クルド人と共に
【作品出品者】
・鈴木 雄介
千葉県流山市生まれ。音楽学校時代に訪れたアフガニスタンでフォトジャーナリストに出会い写真の道を志す。米国の写真学校でヴィジュアルジャーナリズム、ドキュメンタリーを学んだのち、ニューヨークを拠点にシリアやイラクを中心に、戦争が人や社会に与える影響をテーマに各国で撮影を続ける。現在は日本を拠点に活動中。名取洋之助写真賞、ベルリン・フォトビエンナーレ新人賞、IPA賞、APA賞、PX3プレスフォトグラファー・オブ・ザ・イヤーなど、アメリカやヨーロッパ各国で受賞。
・Refik Tekin(レフィック テキン)
トルコ、ハッキャリ県生まれ。「クルディッシュレポート新聞」などでカメラマンとして勤務した後、IMC TVディヤルバクル支局に勤務。2015年、ジズレ市内で取材中にトルコの治安部隊に銃撃される。負傷しながらも撮り続けた映像「市民が銃撃下に」は、メティン・ギョクテペ・ジャーナリズム賞、ハルクエヴレリ報道の自由賞、トルコ・ジャーナリスト協会(TGC)の報道の自由賞、人権協会(IHD)アイシェヌル・ザラコル思想・表現の自由賞を受賞した。
【関連企画】
「在日クルド人は今-送還の危機に立たされるクルド難民とトルコにおける抑圧」
会期 2024年6月17日(月)~ 6月22日(土) 13:00~19:00 (最終日は17:00まで)
会場 日本教育会館1階 一ツ橋画廊(東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・都営三田線神保町駅A1出口)
料金 無料
共催 クルド人難民Mさんを支援する会・クルド難民デニスさんとあゆむ会
協力 在日クルド人と共にHEVAL