10/15の日本語教室

10月15日の日本語教室の報告です。
12日から川口市で写真展を開催していましたが、会場で興味を持った高校生がこの日のボランティアに参加してくださいました。
感想をいただいたので紹介します。

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今回、初めて日本語教室にボランティアとして参加した。
初回を終えての印象は、とても居心地の良い空間であった、ということだ。お互いの母語、国籍も全く異なる人々が、小さな部屋に集まって一緒に活動する光景は、日本ではあまり目にすることが出来ないと思う。
何より、雨の降る日曜日の朝から、何人ものクルド人が日本語を学びに来ていることが、私はとても嬉しかった。それこそ人によって学んでいる日本語のレベルに差はあるが、そこの空間にいる人々が目の前の課題に取り組む姿勢は意欲に満ち、また、全員に共通するものであった。年齢、性別、言語の枠を超えた交流は、通じ合える喜びだけでなく、普段の生活で忘れかけていた大切なことを思い出させてくれた。日本人はこう、クルド人はこう、と決めつける必要はないと。
自分と異なるバックグラウンドを持つ相手でも、ここまで心の距離を近づけることが可能で、私たちは同じ人間なのだ。楽しそうに日本語を学んでくれるクルドの人々、私はそんな彼らとこれからも関わっていきたい。自分にとって全く新しい言語、クルド語やトルコ語を少しずつでも習得し、彼らの文化をもっと学んでいこうと思う。私はそういう風に、お互いを認め合える環境が、日本でさらに増えていくことを願う。
高校三年
A.M